腰痛の整体師が説明する身近にある「毒」の話
ようこそ、ウェルネスヘルスコンサルタントの新保です。
今回のテーマは毒について語っていこうと思っております。
普段あまり意識しないと思いますが、身近には人体に良くないものが意外と潜んでいます。それを知っていただき、より安全安心な健康生活を送っていたただければと思います。
今回の内容は盛りだくさん、特に必要と思われる部分を抜粋してご説明させていただきます。
なお、ブログ内の記事は、動画で説明している資料を掲載しております。
とりあえず動画でみる
そもそも毒とはなんだろう?
毒とは生命活動を脅かす物質の総称のことです。
生物では外的からの攻撃を防御するほか、食用、種族を守るなどがあります。
- ポイズン Poison
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生物由来の毒すべて
- トキシン Toxin
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少量でも人体に強烈な毒性を発揮する 動物・植物・微生物を含む生物由来の毒を総称
- ベノム Venom
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昆虫や爬虫類の「毒腺」に由来する
LDー50(50%致死量) Lethal Dose 50とは
その量をとってしまうと死んでしまうという分岐点の数値です。
フグ LD-50が 0.01mg/kgであるから 60kgの人なら60×0.01=0.6mg(0.0006g)摂取で50%の人が死ぬということ。
毒のカテゴリー
毒の色々なもの
植物 | 特に花 |
微生物 | 黴(カビ) 菌 ウイルス 原生虫 |
食品 | 食品添加物 |
動物 | 哺乳類 爬虫類 魚類 両生類 昆虫 |
薬品 | 抗生物質 抗がん剤 |
人工化学物質 | シアン化化合物など |
鉱物 | 水銀 カドミウム 鉛 ヒ素 |
住宅 | アセトアルデヒト アスベスト |
波動 | 電磁波 超音波など |
毒の作用別
神経毒 | フグ、オニオコゼ、トリカブト、きのこ、モルヒネ、セアカコケグモ、覚せい剤、大麻 |
血液毒 | 一酸化炭素、塩素系酸カリウム、マムシやハブの毒、ハチ毒、ピリン剤、サルファ剤、水銀 |
細胞毒 | ヒ素化合物、アスベスト、ラジウム224、ウラン、セシウム、ベンゼン、サリドマイド、鉛、カドミウム |
自然毒 | 植物、動物、細菌、微生物、ウイルス、鉱物 |
人工毒 | 工業毒、ガス毒、農薬、薬、麻薬 |
身近な自然毒
私自身、あまり植物に詳しくないのですが、調べるといろいろと毒性のある植物がありました。虫に食べられないように身を守るために植物は毒を持つと言われています。
驚くことに私たちが普段食べている野菜も毒を持っているものもあります。
植物・花の毒 抜粋
- トウゴマ
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リシンは、青酸カリの500 ∼1000倍も毒性、生物化学兵器として最も使用されうる。
LD-50 0.1㎍/kg 例:0.006gで半数が死んでしまいます。 - スズラン
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コンバラトキシンやコンバロシドなどの有毒物質が根や花に多く含まれ、体に取り込むと、嘔吐や頭痛、めまい、血圧 低下、心臓麻痺が起こります。
- エンゼルトランペット
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おう吐・瞳孔散大・呼吸の乱れ・けいれん・呼吸困難などの症状。
- キョウチクトウ
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根、葉、茎、花 など樹木全体に毒性を持っており、口に含むなどすると吐き気、嘔吐、下痢、めまい、腹痛などの症状。
- クリスマスローズ
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口にすると口内の炎症やめまい、吐き気、腹痛、下痢などの中毒症状。
- スイセン
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食中毒症状と接触性皮膚炎症状を起こす。 不溶性のシュウ酸カルシウムを含んでいて、接触性皮膚炎(ニラ、行者ニンニクと酷似)を起こします。
植物・花の毒 抜粋2
- シクラメン
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シクラミンと呼ばれる毒がある。 この成分を体内に入れると、嘔吐や下痢という症状。 大量に食べると神経症状を起こし死に至ることもあります。
- ヨウシュヤマゴボウ
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果実と根に有毒成分を含み、食べると 腹痛・ 嘔吐・下痢を起こし、ついで延髄に作用し、けいれんを起こして死亡します。
- トリカブト
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アコニチン系アルカロイドのアコニチンやメサコニチンは現在知られている限り植物界で最強の猛毒といわれ、ナトリウムチャネルに結合し、細胞活動を停止させる麻痺作用があります。1986年トリカブト事件。
- 朝鮮朝顔
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口渇、瞳孔散大、意識混濁、心拍促進、興奮、麻痺、頻脈。
- ツツジ
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下痢、嘔吐、痙攣。レンゲツツジやアセビ、ネジキ等のツツジ科の植物に含まれる植物毒のこと。無毒なツツジもあるが区別が難しいので蜜は口にしてはいけません。
- イラクサ
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かゆみが止まらない。
- イヌサフラン
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コルヒチンにより、嘔吐、下痢。
空気・大気からの毒について
質問です!
「これから、あなたが生きていく上で一番大事なものはなんですか?」
さあ、あなたの答えはなんでしょうか?
お金?愛?人生の目標?
答えは、空気です。
なんじゃそりゃ〜、という声が聞こえてきそうです(^ ^)
よく考えてみると、私たち人間が生きていく上で、「空気」は絶対必要です。
呼吸を止めてしまうと、あっという間に人間は死んでしまいます。普段あまり意識しませんが、私たちは呼吸がとても大事なんですね。
生命活動を続けていく上で、よくよく考えてみるといかに呼吸が大事かことさらわかると思います。
老人の死亡のケースで肺炎が多いのは、それを物語っていると言えるでしょう。
健康体操や養生法、ヨガ、古武術、スポーツなど、呼吸を大切にしていますが、私たち人間の活動が呼吸を中心に行われていることを意味しています。
細胞のミトコンドリアは呼吸によってエネルギーを作り出します。
質のよい換気があなたの健康に大きく関わっていることを考えてみてください。
その大事な「空気」が、汚染されている…。
空気汚染
- PM2.5 particulate matter パティキュレイトマター(粒子状物質)2.5㎛
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炭素成分、硝酸塩、硫酸塩、アンモニウム塩、ケイ素、ナトリウム、アルミニウムなどの無機元素など。工場から出る焼却炉の煤煙や自動車の排気ガスなどのように物の燃焼などによって排出されるもの(人為起源)と、土壌や火山、黄砂など自然に由来するもの(自然起源)などさまざまです。家庭においても、喫煙や調理、ストーブなどから発生します。
- マイクロプラスチック
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直径5ミリメートル以下の小さなプラスチック
- 菌、ウイルス、鉱物微粒子、花粉、カビ、ホコリ等
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大気中には、目に見えないものがたくさん漂っています。
菌・ウィルスについて
菌 | ウィルス | |
大きさ | 1μm 1000分の1mm | 0.1μm 10000分の1mm |
抗生物質 | 効く | 効かない |
顕微鏡 | 光学顕微鏡 単細胞生物 | 電子顕微鏡 核酸とタンパク質 |
増殖 | 細胞分裂で自己増殖 | 生物の細胞中で増殖 |
遺伝子 | DNAとRNA両方保有 | DNAとRNAの片方しか保有しない |
花粉30μm、マスクでも5~20μm以下のものは通過してしまいます。したがって、菌やウィルス、PM2.5などはマスクを通過します。マスクを二重にするなど工夫すると多少は良いかも知れません。
※MRSAメシチリン耐性黄色ブドウ球菌には抗生物質は効かない。
最強の菌
- ボツリヌス菌 LD-50 0.0003㎍/kg
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ボツリヌス菌は土壌や海、湖、川などの泥砂中に分布している嫌気性菌で、熱に強い芽胞を形成します。 ボツリヌス菌の芽胞は、低酸素状態に置かれると発芽・増殖が起こり、毒素が産生されます。
産生するボツリヌストキシンAが最強で、1gで1,000万人 以上の命を奪うことも可能 。弛緩性麻痺を起こす。
ラテン語のソーセージ、自家製ソーセージから罹患する人が多かったため命名は腸詰めからの由来。乳児の影響:はちみつ、からしレンコン、黒糖に含まれる場合がある。便秘、筋力低下、哺乳力低下
活用例:ボトックス注射:おでこ、エラ、脇の下(図)、痩身 - 破傷風菌 テタヌストキシン
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土壌あるいは動物の排泄物と接触する可能性が高い。土の中に50% LD-50 0.002㎍/kg
- MRSA(メシチリン耐性黄色ブドウ球菌)
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抗生物質でも殺菌できない。MERS中東呼吸器症候群 コウモリ→ラクダ
- ジフテリア菌
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気道の分泌物によって移り、喉などに感染して毒素を放出
- 肺炎球菌
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発熱と全身のけん怠感や、感染部位に応じた他の症状が現れます。特に老人が肺炎で死亡する人ケースは後を絶たない
- 結核菌
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戦前は不治の病、結核菌は肺の他に脊椎を襲い、脊椎カリエスで亡くなる場合が多かった。江戸時代までは骨が腐るカリエスによる死亡が多かった。常在菌の肺MAC症(非結核性)は現在は逆に完治困難である
- コレラ菌
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小腸に定着・増殖したコレラ菌が作り出すコレラ毒素によって起こる急性腸炎。幕末までコロリといわれ恐れられていた。
- 腸チフス菌
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38~39℃の高熱で、稽留熱けいりゅうねつ(1日のなかで体温の変化1℃以内)という熱型を呈します。下痢または便秘、バラ診(背中やお腹の淡いピンク色の発発疹)や、肝臓や脾臓の腫れがみられます。ときに腸の出血や穿孔を起こし、生命にかかわることもある。
- ペスト菌
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皮膚にに黒紫色の斑点や腫瘍ができるところから黒死病といわれた。
最強のウィルス
- 天然痘
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歴史上の文明を滅ぼしたウイルス。1980年に痘瘡根絶宣言。全身に膿疱を生ずる疫病。痘痕(あばた)もえくぼ。
- 狂犬病
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脳を乗っ取るウイルス。致死率99.9% 犬、猫、コウモリ発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、疲労感といった風邪のような 症状ではじまり、咬まれた部位の痛みや知覚異常を伴います。興奮や不安状態、錯乱・幻覚、攻撃的状態、 水を怖がるのが特徴。
- COVID-19
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新型コロナウイルス。変異して残そうとする。
- SARS
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重症急性呼吸器症候群。SARSコロナウイルス(SARS-CoV)。
- 新型インフルエンザ
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鳥インフルエンザ。渡り鳥→ニワトリに感染。
- エボラ
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エボラ出血熱 チンパンジー、ゴリラ感染者の体液や血液に触れることによって感染し、2~21日ほどの潜伏期間を経て、発熱や筋肉痛、頭痛、 喉の痛みなど一般的な“風邪”のような症状を引き起こし、嘔吐や下痢などの消化器症状や発疹を伴う。 重症例では神経症状、出血症状、血圧低下など が見られ死亡致死率90%。
- プリオン病
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ヤコブ病、狂牛病 脳神経細胞の機能が進行性に障害され、直立していられない。
- ラッサ熱
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皮膚や内臓に出血を生ずるところにある。
- クリミア・コンゴ出血熱
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マダニから。発熱、頭痛、筋肉痛、腰痛、関節痛がみられ、重症化すると出血。
- デング熱
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熱、眼痛、筋肉痛、発疹 多くは1週間ほどで自然に治るが、自然治癒せず“デング出血熱”と呼ばれる重い病気を発症するに至る場合がある。
カビ毒
糸状菌(カビ)の類はマイコトキシンと総称される約300種の毒
病気やアレルギー疾患の原因になったり、食品をエサにして生えて、毒物を生産し、ガンや中毒の原因になったりもします。カビの最大の害は、衣食住のあらゆるものをカビさせ、劣化させ、臭いでもダメにしてしまうこと。 カビは、食品製造、医薬品製造など原料に利用され、人々の暮らしに役立つこともあり、他の微生物とともに生物の死骸を分解して環境を浄化しています。カビ毒をマイコトキシンと呼びます。
- とうもろこし、米などの穀類や落花生などから検出される。アフラトキシン 類発がん性
- 穀類やコーヒー、ココアなどから検出される。オクラトキシンA 腎臓に毒性、発がん性
- 小麦や大麦などから検出される。デオキシニバレノール、ニバレノール
- りんごなどから検出される。パツリン臓器出血性のほか、遺伝毒性や発がん性
- 一度溶けたアイスクリームの再冷凍は危険。リステリア菌 悪寒、発熱、筋肉痛
- アレルギー性鼻炎 アルテルナリア(ススカビ)
- マラセチア毛包炎
- 水虫白癬菌(皮膚糸状菌、真菌)
- 夏型過敏性肺炎 トリコスポロン
身近にあるカビがヤバいです。空気中に飛んでいます。
肺MAC症という病気があるのですが、非結核性抗酸菌の感染により、肺のレントゲン撮影で影が映ります。結核とは違い、人から人へ感染はしません。
原因は菌によるもので、浴室、シャワーヘッドに定着しています。
浴室の排水溝の掃除は、マスクをつけ、そしてゴム手袋して掃除することをおすすめします。
毒きのこ
- カエンタケ
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ナラ枯れの木の根っこに生える。毒のトリコトセンが食後30分から、発熱、悪寒、嘔吐、下痢、腹痛、手足のしびれなどの症状を起こす。 2日後に、腎不全、肝不全、消化器不全、小脳萎縮による運動障害など脳神経障害により死に至ることもある。触れただけで 火傷のように炎症が起こる。
- ベニテングタケ
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下痢、嘔吐、腹痛の胃消化器系の症状が現れ、めまい、錯乱、運動失調、幻覚、興奮、抑うつ、痙攣
- ドクツルタケ
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食後6~24時間後にコレラ様の症状(おう吐、下痢、腹痛)が現れるが1日でおさまり,その後24~72時間で内臓の細胞が破壊され肝臓肥大,黄疸,胃腸の出血などの肝臓,腎臓機能障害の症状が現れ,死亡する場合がある。今年は多く見かけるので注意が 必要。
- ワライタケ
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オキナタケ科ヒカゲタケ属の毒キノコ。 幻覚作用のシロシビンで笑っているような症状から名付けられた説あり。
- カキシメジ
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湿っているときは、なめこに似ているが、乾燥している時は椎茸と間違いやすい。食後30分~3時間後にあらわれ,頭痛を伴い,嘔吐,下痢,腹痛などの症状を起こす。
- ツキヨタケ
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ツキヨタケは、ブナの枯れ木に重なるように発生し、シイタケやムキタケなどと似ているため中毒が多く発生しています。おう吐、腹痛、下痢など。
- クサウラベニタケ
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しめじと間違いやすい。嘔吐,下痢,腹痛などの胃腸などの消化器系中毒を起こす。発汗などムスカリン中毒の症状も現れる。
- スエヒロタケ
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これまで、人に感染するきのこは「スエヒロタケ」「ヒトヨタケ」の2種類が知られており、日本国内でもいくつもの事例が確認されています。スエヒロタケによる『肺スエヒロタケ感染症』はアレルギーによる気管支肺アスペルギルス症と同様に、人やイヌの肺に寄生して感染症を引き起こします。
きのこの菌糸が気管支の中に住み着いて、咳や痰が長く続き、喘息症状がでたり、レントゲンに影が出ることもあるそうです。また、人間の足から生えてきた事例や海外では肺炎から脳炎になり死亡した事例もあるようです。
男性よりも女性に多いです。約2倍!
その他 原虫 真核生物
- マラリア
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メスのハマダラ蚊の唾液腺から媒介する原虫で年間3億~5億人が感染します。
- 死者100~200万人 DDTで蚊を駆除
- 赤血球内の虫体の大きさは 2.5~4μm
- 4種類+α 原虫は赤血球に侵入する
寒気やふるえ(悪寒戦慄)を伴う高熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、下痢、嘔吐などが挙げられます。また、発熱は発熱期と無熱期を繰り返すことが特徴です。
熱帯亜熱帯が危険ゾーン 第二次世界大戦での南方戦死者の90%が飢えとマラリアが原因で死亡したといわれる。 - クリプトスポリジウム
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ヒトや家畜に感染 4~6μm
消化管の上皮細胞の微絨毛に寄生する原虫の成熟卵嚢子が感染者の糞便とともに排出され、それを食べたり、飲むと感染する。 糞便汚染を受けた食品、水を介して感染します。 - クラミジア、トリコモナス
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→浴槽、下着、タオル、便器からも感染する。潜む性感染症。
- トキソプラズマ、アフリカトリパノソーマ、タイレリア、バベシアなど
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その他の感染症。
人を殺す順位
- 1位 蚊
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世界で一番ヒトを殺している原生虫マラリア他を媒介。死者100~200万人とも言われています。
- 2位 人間
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殺人事件、戦争、過失、いじめなど
- 3位 ヘビ
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ハブ、マムシ、ヤマカガシ
ムカデ、セアカコケグモ α-ラトロトキシンという神経毒で、死亡することは非常に稀だが激しい痛み、発汗、発熱、発疹
ハチ、スズメバチ→2回目から危険、アナフィラキシーショック
コウモリ危険!病原菌、ウイルスに注意。特に狂犬病には気をつけるべきです。
参考:ヤドクガエル LD-50 0.002㎍/kg 0.00012gで半数が致死。青酸カリの5000倍
クロドクシボグモ青酸カリの1700倍
イワスナギンチャク、ハブクラゲ
ズグロモリモズ(毒を分泌するわけではないが、体内に毒を持ち、触ったり、食べたりしてはいけない鳥がいます。)
サソリ(世界で120万人が刺され3,000人が死亡)
ヒアリ アルカロイド系毒激しい痛み、水疱上に腫れ流。
マダニ 日本紅斑熱や重症熱性血小板減少症候群
ゴキブリ サルモネラ、赤痢
ちなみにタランチュラの毒は弱毒です。
海の生物
- フグ
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テトロドトキシン。藻を食べたプランクトンが小魚から食物連鎖でフグで濃縮、青酸カリの500倍の強さがある猛毒。
全身まひ→呼吸困難で死に至る LD-50 10㎍/kg 0.6gで半数致死 - イモガイ
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コノトキシンという神経毒が主成分で、刺されると呼吸困難に至る。米国では鎮痛剤でとして医療応用
- カツオノエボシ
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猛毒をもち電気クラゲの別名があり、刺されると強烈に痛む。刺されたヒトの死亡例もある。魚を刺して毒で麻痺させて食べるための毒
- ヒョウモンダコ
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唾液腺にフグと同じ毒のテトロドトキシンを含み、身の危険を感じるとこの唾液を吐いたり、噛み付いて注入したりする。咬症により噛まれた生物はテトロドトキシン中毒により麻痺し、死亡することがある。
- イシガキダイ、フエダイ
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シガテラ毒により食べた後、電気刺激のような痛み温度感覚異常のドライアイスセンセーションを発症回復に数ヶ月を要す場合がある
食品
- ジャガイモの芽
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50mg摂取で天然毒ソラニン、チャコニンにより吐き気や下痢、おう吐、腹痛、頭痛、めまい
- さくらんぼの種、桃・梅・あんず・びわ・すもも・プルーンなどの種
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特に若い青いものが更に危険。※アミダグリン
- 生のもやし
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大腸菌 リステリア菌 なるべく湯煎か火を通しましょう。
- 唐辛子
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カプサイシン。流涙症や鼻液漏、排尿障害、胃食道逆流症。
※1 アミグダリン(鎮咳効果はあるが、青酸配糖体が含まれ、酸素と結びつきシアンに)が体内で青酸ガスを発生。
30分~3時間以内に痙攣(けいれん)、呼吸困難、嘔吐、下痢。
アミダグリンにより頭痛、めまい、発汗、けいれん、呼吸困難など。 青酸配糖体のアミグダリン。 酵素により分解されて青酸を出し、中毒を起こします。中国では青桃。
食品添加物
- 亜硝酸塩
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ワインの酸化防止剤。ソルビン酸、安息香酸ナトリウム、漂白剤、酸化防止剤。
メトヘモグロビン血症や発がん性などの有害。健康影響との関係が懸念されている。 - 亜硝酸ナトリウム
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加工肉の発色剤、防腐剤。ハムベーコン、明太子、たらこ、いくら。
- 危険な農薬「防カビ剤」
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オレンジやグレープフルーツ、レモンといった輸入かんきつ類。
- 臭素酸カリウム
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食感やふくらみ方が良くなる。発がん性 ※一部のパンに入っています。
- 添加物
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人工甘味料として、サッカリン、スクラロース、ネオテーム、アスパルテーム、アサスルファムカリウムなどがある。
ネオテームなど耐糖能障害。血液中のブドウ糖の代謝に異常が生じた状態で血糖値が上がりやすくなってしまう。
味覚を鈍化させる、依存性がある、腸内細菌への影響、うつ病のリスク上昇、腎機能低下、脳卒中・心筋梗塞のリスク上昇など様々な悪影響がるとされています。
タバコ
- ニコチン
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大気中の亜硝酸として発生するニトロソアミンが強烈な発がん性。依存性が上がり、副腎からのカテコールアミン分泌を亢進させ、血管収縮、血圧上昇、脈拍増加をきたし、心臓に大きな負荷をかけます。また、強力な血管収縮物質をもつトロンボキサンA2を遊離させます。血小板凝集や血栓形成のリスクも高まります。
- タール
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一酸化炭素やガス状成分をのぞいたタバコ煙の粒子部分の総称です。タールにはニコチンをはじめとする有害物質や発がん性があると言われている物質を含み、代謝物には発がん性をもつものがあります。
- 一酸化炭素
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喫煙によって一酸化炭素を体内に吸い込むと、酸素はヘモグロビンに結びつくことができず、血液の酸素運搬能力が低下し酸素不足に陥ります。
- 受動喫煙
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副流煙(タバコそのもの)+呼出煙(口から吐く煙)
副流煙中の有害物質:主流煙との比較
ニコチン2.8倍、タール3.4倍、一酸化炭素4.7倍 ベンツピレン3.4倍、アンモニア46.3倍
※ベンツピレン・・・発癌性、変異原性、催奇形性が報告されており、吸引、経口、経皮により人体に影響を与える
喫煙と関連があると言われている病気は、がん全般、歯周病、消化性潰瘍、血圧上昇、動脈硬化、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、精子の異常、インポテンツ、流産・早産、低体重児出産等
新型タバコ
- 加熱式タバコ
-
電子タバコとの違いは、加熱式タバコはタバコの葉を加工したものに熱を加えてエアロゾル(霧状の粒子)を発生させ、その中に含まれる有害物質のニコチンを吸うための製品です。
- 電子タバコ
-
「リキッド」と呼ばれる液体を加熱して、その蒸気を吸うための製品です。法律上はタバコではない。
リキッドの主な成分は、プロピレングリコールと植物性グリセリンで、どちらも食品添加物として広く使用されている物 質ですが、アメリカでは、電子タバコによるものと疑われる肺疾患が次々と報告されている。新型タバコのデメリットは周りがくさい、バッテリーの爆発事故、乳幼児の誤飲。
アルコール
アルコールが体内→肝臓で「アセトアルデヒド」に分解します。この物質は極めて毒性が強く、顔面や体の紅潮、頭痛、吐き気、頻脈などの不快な症状を引き起こします。
そのアセトアルデヒドを分解してくれるのがアセトアルデヒド分解酵素の「ALDH2(アルデヒド脱水素酵素2)」
日本人は約40%の人がこのALDH2の活性が弱い「低活性型」お酒に弱い体質といわれ、さらに約4%の人は「不活性型」と呼ばれ、ALDH2の働きが全くなく、全くお酒を飲めない体質なのです。
この両タイプの人たちは、ごく少量のお酒でも、気分が悪い、立っていられない、吐く、頭痛、生あくびの連続等の拒絶反応を起こします。このALDH2の活性のタイプは、親から遺伝、不活性型は生涯飲酒は無理。
アルコールは体を脅かす危険性があります。
- 急性アルコール中毒
- 肝脂肪→肝硬変
- アルコール性肝炎
- 急性膵炎/慢性膵炎→糖尿病
- 循環器疾患リスク
- メタボリックシンドロームに関わる高血圧・高脂血症(脂質異常症)・高血糖
- 鬱
- 認知症
- 口腔・咽頭・喉頭・食道・肝臓・大腸と女性の乳房の癌の原因
- 胃食道逆流症
- マロリーワイス症候群
- 急性胃粘膜病変(AGML)
- 門脈圧亢進性胃炎
- 下痢
- 吸収障害
- 痔核
- 脂質異常症
- 妊娠中の母親の飲酒→胎児・乳児に対し、低体重や、顔面の形態異常、脳障害の可能性
- その他
化学物質・化合物
- 青酸カリ
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(シアン化カリウム)冶金(やきん)、 メッキに使用します。LD-50 10mg/kg 60kgの人で0.6gで半数が致死
※冶金とは、鉱石から金属を採取・生成・加工すること - ダイオキシン
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廃棄物の焼却、塩素によるパルプなどの漂白、または農薬などの化学物質を製造する際の副生成物として非意図的に生成することが知られています。ダイオキシン類は、難分解性の物質であるため、環境に放出されると土壌や水環境中に長期間残留します。また、食物連鎖を通して生物濃縮され、生体に 影響を及ぼすと言われています。
発がん性、生殖毒性、免疫毒性、神経毒性、催奇性があり、ベトナム戦争で枯葉剤として使用された。 - 農薬
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有機リン系・カーバメート系、ネオニコチド系、殺虫剤、除草剤、殺菌剤。
その毒性に応じて「毒物及び劇物取締法」によって「毒物(正式には医薬用外毒物)」と「劇物(正式には医薬用外劇物)」に区別され、その取扱いが規制される。
縮瞳、頭痛、倦怠感、めまい、吐き気、息苦しい、冷汗、 顔面蒼白、よだれ、多量の発汗、腹痛、下痢、歩行 困難。
天然の除虫菊(ピレスロイド)が農薬のはじまり。キンチョー=大日本除虫菊㈱ - サリン、VXガス、チクロンBなどの兵器
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縮瞳、鼻汁・流涎(よだれ)→気管支れん縮→分泌亢進→呼吸障害→けいれん→呼吸停止
- アスベスト
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肺の線維化(じん肺)ご原因 石綿は「燃えない」「軽い」「機密性が高い」という利点が断熱材、保温材、吸音材として最適とのことで断熱材として使用されたり、「粘着性」もあり建造物の壁・天井・柱・梁などに吹付け石綿として直接吹き付ける 現在アスベスト除去工事は大掛かりなものである。
- 有機溶剤
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シンナー、トルエンなど塗料うすめ液等 意識障害、多幸感、幻聴、幻視、不穏、依存性。
鉱毒
- 水銀 Hg
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赤い色をしていて、熱すると銀色に変わり、-38.83℃まで冷却すると固体になります。水銀電池では電極安定、鏡のガラスの裏に塗られている反射剤。
合金になじみが良いので以前は、1990年までアマルガムとして歯科材料に、殺菌作用で昔はワクチンにも入れていた
秦の始皇帝は辰砂として不老長寿薬として使用し、水銀中毒で死亡の説が有力。 - ヒ素 As
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鉱毒、魚農作物から入る。ヒジキ、牡蠣、クルマエビに混入。
亜ヒ酸(殺鼠剤) LD-50 1430㎍/kg 60kgの人で0.08gで50%が致死量
暗殺NO.1の毒 銀の箸や食器が黒くなるとヒ素使用 - カドミウム Cd
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鉱毒 土壌で高い数値 雨で山肌削り、田んぼに流入する場合がある。
- 鉛 Pb
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鉱毒 1833年イギリスフランクリン隊 高い濃度の鉛 放射線やx腺の遮断材 現在は魚介類、肉からの自然混入。
以前は、塗料、電池、毛染めなどにあったが現在はほとんどない。 - プルトニウム Pu
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ウラン238中性子を吸収→プルトニウム239
半減期24,110年
熱→水蒸気→タービンを回し発電。
化学毒性でなく放射線障害。
白血球減少、火傷、臓器組織障害で全身の倦怠感、皮膚から出血など、がんに至る場合が多い。
最後に
最後までご覧いただき誠にありがとうございました。
私たちの生活圏内にある身近に潜んでいる毒に驚かれる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
毒について知っておくといざという時に役に立つのではないかと思います。
また、毒が体に入ってしまう前に防ぐ防衛意識を養っていくことも大切ですね。
もし、毒が体に入ってしまった場合は、抜いていくしかありません。体に入ってしまった毒を検査する方法はいろいろありますが、急を要する場合を除いて、ミネラル検査が有用です。
当院でも取り扱っておりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。