【腸のトラブル#2】腸の主な炎症を解説します。
とりあえず動画で見る
主な腸の炎症です
・IBS 過敏性腸症候群 (便秘型、下痢型、混合型、分類不能型)
Irritable Bowel Syndrome イリタブル バオ シンドローム
上記は心身症としての側面もある疾患
・機能性ディスペプシア 自律神経のアンバランスにより蠕動運動に不具合
・アラビノース(腸内カンジダ)→口中から 歯磨き励行
カンジダ菌から放出される「アセトアルデヒド」は、二日酔いの原因になるもので、慢性の頭痛の原因となります。それ以外にも慢性疲労症状や抑うつ症状、パニック障害、などの様々な症状を起こす場合あり。歯磨き、舌苔の手入れ。
アラビノースはカンジダが食べ物を代謝した時にできる副産物です。
また、ビタミンやミネラルの吸収を悪くしてしまうので、メガビタミン療法に取り組んでいる人は、専門家に除菌のやり方をを指導してもらってから取り組むとスムーズだと思います。
・クローン病 腸の粘膜に慢性的に炎症 難病
・腸管ベーチェット病 繰り返し潰瘍ができる 難病
・大腸がん 早期では自覚症状はない、便秘大敵、女性がん死亡率1位
リーキーガット 腸漏れ Leaky Gut
主な症状
腸内細菌が弱いと腸粘膜の新陳代謝がうまくいかず、細胞の間(タイト・ジャンクション)が緩んで隙間が空く。その隙間から栄養素や腸内細菌、病原菌がすり抜けて血管内に漏れ出し、免疫機構がそれらを異物や抗原とみなしアレルギーが引き起こされると考えられています。(一部で30歳以上男女の99%が腸もれになっていると言われています。)
食物アレルギー、花粉症、アトピー性皮膚炎、じんましん、偏頭痛などの相関もある
原因 炎症
- よく噛まないで食べる
- 動物性脂肪の摂りすぎ
- 睡眠不足が続く
- ステロイド鎮痛剤の使い過ぎ
- 食品添加物のとりすぎ
- ミルク入りコーヒー
- 炭酸飲料の飲みすぎ
- 糖質脂質の摂りすぎ
- 水銀蓄積
- 栄養が偏った食事
- 発酵食品の不足
- SIBO
対策法
※グルテン、カゼインを断つ。×小麦と牛乳
SIBO(シーボ)小腸内細菌増殖症 Small Intestinal Bacterial Overgrowth
症状
小腸内細菌増殖症(SIBO)(シーボ) 嫌気性細菌が小腸で多くなることで起こるとされている。
原因不明の腹痛、便秘、下痢、腹満感を訴える人の中に、かなりの割合でSIBO患者が存在する可能性がります。
大腸菌、カンジダ、カンピロバクター、クレブシエラ菌が小腸の粘膜を傷つける。
それらが急激に増殖し、豊富な栄養を分解して多量のガスを産生、おなかが張る、ガスが異常に出る。
特に少ししか食べてないのにお腹が張るなどの異常は、SIBOを疑って良いと思います。
原因その1
・腸内細菌が悪玉菌を増殖させてしまう
・胃酸の減少(摂食不良や鉄欠乏によるエネルギー不足、ピロリ菌感染、胃酸抑制薬の乱用)
・膵液・胆汁の減少(胆のう摘出、慢性膵炎、ストレス)
・腸管運動低下による腸内クリーニング機能の低下(糖尿病、低血糖による過緊張)
・回盲弁(バウヒン弁)の緩み(大腸と小腸をつなぐ弁)
原因その2
炭水化物、小麦製品、砂糖、添加物の摂りすぎ ⇒高FODMAPポリオール
摂りすぎると逆に悪い場合がある。
×豆乳、納豆、塩麴、ヨーグルト、牛乳、果物、はちみつ
SIBOの疑いがある場合、低FODMAP食にしてみよう!
バナナ、ブルーベリー、メープルシロップに変えるなど工夫すると良い。
×頻繁な間食や夜食
上記をやめて1~2週間で状態が良くなれば、SIBOだった可能性大です。
腸蠕動運動の低下も良くない。
腸の敵 良いとされたものでも敵になる場合がある
👿高FODMAP食 糖類:サッカライド
多くの方々が腸に良いと思い食べている発酵食品。これは、SIBOにとって良くないんですよね。
どうやって見つければ良いのか?
医療機関で食後120分以内に呼気のガス濃度が増加するか検査します。
自費診療 約7万円
※炭酸ガス、メタンガス、水素ガスなどのガスの種類と真菌増殖の有無を調べる
尿の中の有機酸、74種の有機化合物、 代謝副産物を調べる
治療方法(例)
胃腸薬や抗生物質(エリスマイシン、モサブリド )
天然抗菌ハーブ等、漢方薬(桂皮加芍薬湯、大建中湯)
低用量ナルトレキソン
低FODMAP食へ変える
汚れたプールに綺麗な水入れても汚れた水のまま。
なかなか、成果が得られなければ、断食、ファスティングに挑戦しても良いかと思います。
ただし、専門家に管理してもらった方が安全です。ファスティング中、低血糖などで震えがくる、気分が悪くなるなどの危険状態になるかもしれません。
まとめ
有名になってしまったリーキーガット、SIBOを取り上げてみました。
いかがだったでしょうか?
次回は腸の健康に良いことを説明したいと思います。