3週間経っても治らない寝違え?
70歳女性
主訴:3週間前に朝起きたら、首に痛みがあり全く首が動かすことができなかった。
痛みがあるが趣味のダンスができるので、すぐに治るだろうと思っていたが、いつまでも痛みが引かず、不安になってきたので当院に受診することにした。
【見立て】
首を動かしてもらうと、右、左、上に向くことがほぼできない。下に向くことはできる。
いろいろお話を伺って、おそらく、頚椎症や頚椎ヘルニアが考えられる。
脊髄神経や神経根を圧迫すると首の痛みや腕や手指のしびれ、痛みが生じる。
整形外科や接骨院では、この部分を圧迫するテストをするのですが、これが最悪。
思わず、「痛い!」と声が出るほど、圧迫される場合がある。
”もう2度といきたくない”と思うほど。
- ジャクソンテスト:首を少し後ろにそらし頭を上から圧迫すると腕から手指にかけてのしびれや痛みが増強します。
- スパーリングテスト:首を症状のある方向へ強く傾けると腕から手指にかけてのしびれや痛みが増強します。
当院では、オリジナルの方法で頚椎のテストをす流ことができる。
かなり独特ですが、痛みなく鑑別が可能。
さて、初回の施術では、神経根の圧迫を解放する矯正で、60%の頚椎部の可動域拡大を確認。
痺れはないので、予想では2週くらいで完治するだろう。
あと、自宅でのリハビリだが、此度の患者様の場合は、頚椎を動かすようなリハビリはNG。
「首引き体操」なるのものは最悪!
小手を使うリハビリをすると驚くほど、首の回復が早くなる。
2日後に再度受診していただくことにした。
【2回目の施術】
首の可動域は、ずいぶん良くなった。右、左は問題なし。
上に向くのが辛い症状が残っている。
これは、猫背と亀首の症状があるので、筋肉の強化と鍼灸で対応した。
背骨に沿って、硬くなった筋を鍼で切っていくと同時に背骨(神の御柱)に働きかける施術を行う。
術後は爽快な気分とともに、今までに味わったことのない体の軽さを体験していただいた。
諦めていたダンスのイベントに参加できるとお喜びの声をいただいた。